写真展とワークショップ by TÔRU

“TRANSFERRED MEMORIES”

写真展とワークショップ by TÔRU in ヒホン (スペイン)

TÔRU (Toru Morimoto) はこの度、彼の写真作品シリーズ “Transferred Memories”の写真展をスペインのヒホンという街で開催しました。このシリーズは、彼が以前撮影した写真から生まれたものです。彼は日本を撮って15年以上にもなりますが、この度、今までに撮影した膨大な数のネガをもう一度見直し、写真を掘り返すことにしました。このシリーズの殆どの写真は、今まで一度もプリントされたこともなく、出版されたこともない写真です。TÔRUはこのシリーズにポラロイド・トランスファーという技術を使い、写真という西洋のアートを、和紙という東洋のアートと混ぜ合わせました。そして、これらの忘れられていた写真は、無双で詩的な写真へと生まれ変わりました。写真展は2018年1月31日まで続きますが、ヒホンまで行けない人は、新しいTÔRUのウェブサイトで作品を見る事ができます。

Polaroid transfer toru morimoto

 

ポラロイド・トランスファー・ワークショップ by TÔRU

またこの度、TÔRUは、写真展だけでなく、ポラロイド・トランスファーのワークショップも行いました。フジフィルムが製造中止を発表した、ポラロイドフィルムFP-100Cを使ったこのワークショップはとても特別なものとなりました。現状では、FP-100Cが世界で最後のピール・アパート・フィルムであり、いま市場に残っているFP-100Cが無くなり次第、もう2度とできなくなるポラロイド・トランスファー。そんな歴史的なワークショップになりました。

ワークショップはTÔRUが考える、写真と日本の茶道の共通点の説明から始まりました。「お茶会で立てられる一杯のお茶のように、写真は唯一のものです。」 特に今回の様なプリント方法は、一枚一枚違ったプリントができあがります。ポラロイド・トランスファーの説明の後には参加者全員に抹茶が振る舞われました。

ワークショップでは、参加者全員がお互いのポートレイト写真を撮り、TÔRUと一緒にそれを和紙にトランスファーしました。彼らはこの歴史的な経験だけでなく、和紙にトランスファーされた自分のポートレイト「芸術写真作品」を家に持って帰る事ができました!