東日本大震災 6周年

東日本大震災 6周年

2011年3月11日に日本で近年最悪の被害をもたらした津波が東北地方で起こりました。丁度その頃、私たちは365日間に及ぶキャンピングカーで日本全国を撮影する写真プロジェクト(ジャパン・フォト・プロジェクト)を終え、京都に住み膨大な数の写真の編集作業をしていました。
東北から関東地方を揺るがした地震の震源地から1000キロ以上も離れた所に居ながらも、携帯電話を見ていた森本は軽い揺れを感じました。しかし、これが地震だとは思いもよりませんでした。

それから数時間後、京都の地下鉄を降りてからのことです、世界中に飛び散り出した地震と津波のニュースに気付いたのは。それからは数週間の間、私たちはテレビのニュースに溺れることになります。私たちに出来る事はないかと考えながら毎日毎日テレビにかじりついていました。様々な気持ちの葛藤を整理するのに1ヶ月を要しました。救援物資等が被災地に辿り着き、少し落ち着きだしたその頃、私たちは、東北の被災地を訪れることにしました。
森本は地震と津波の生存被災者の人達を撮ることにしました。彼はカラーフィルムと中判カメラを選び、被災者と真っすぐに向き合ったポートレイトを撮る事にしました。私たちは津波の破壊に圧倒されながらも、全てを失った被災者を写真におさめました。彼らは、家、家族、車、学校、全てを失っていました。しかし、その中には、地震の日に生まれた赤ちゃんを抱く母親も含まれていました。被災地で見つけたかすかな希望でした。

 

震災から1年後、アカシフォトは津波ポストカード・プロジェクトを立ち上げました。これは、福島で孤児になった子供達を援助する基金に募金を募るチャリティープロジェクトです。森本が撮影した被災地の写真を使いポストカードをつくり、インターネットとアカシギャラリーで販売しました。ポストカードには私たちが被災地で感じた「希望」「再生」「命」「任務」「道」といったキーワードが漢字で写真と共に書かれています。
売り上げの全てのは福島県の東日本大震災子供基金に寄付されました。この募金プロジェクトは今は終了しています。

 

 

全ての写真は ここで見れます。